エシャロットとらっきょうの違いは?
エシャロットと言えばフランス料理……ではなくて、ここでいうエシャロットは、らっきょうの若採りしたもの。
ただ早く採っただけではなく、作り方にも一工夫されています。
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エシャロットという野菜
日本でのエシャロットは正式な品種名ではなく、ラッキョウを土寄せし、軟白栽培して若いうちに収穫したものの、通称(?)です。
ラッキョウの若採りを売り出すとき、まんま「根ラッキョウ」というネーミングではダサすぎて売れないだろうと言う事で、「エシャロット」と名付けられました。
何故エシャロットなのかといえば、本来のエシャロットは当時(今でも?)日本ではあまり一般的な野菜ではなく、しかし広い意味で同じ科の野菜(タマネギの仲間)である為、まあいいんじゃないかとつけられました。
本来のエシャロットはあまり一般家庭では使われず、販売されているものはほぼ輸入もの。
プロの料理人が、それもフランス料理などの方が使う野菜でした。
エシャロットとらっきょうの違い
同じ野菜ですが、早めに収穫するし、作り方もちょ~っと違うので、少し違っています。
まず作り方を紹介します。
エシャロットは生で食べれるように、柔らかく育つよう、軟白栽培(なんぱくさいばい)されています。
軟白栽培とは、もやしみたいに白く柔らかく育てる栽培方法で、日光に当てないようにして、育てます。
あれですよ、あれ。
小学校の頃、理科の実験をしませんでしたか?
クラスの何人かの鉢はお日様さんさん、もう何人かの鉢は段ボールの箱に入れて暗い所で育てるんです。
そうすると、どうなるか?
暗い所で育った鉢は細長くて白くなるんですよね、もやしみたいに。
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味と食感
ラッキョウは生で食べた事ない(食べれない)ですが、エシャロットは生で食べれます。
むしろ生がこれからの暑い季節、おススメです。
火を使うと暑いですしね、ちょっとしたおつまみ作るのにも汗だくになってしまいます。
しかし、エシャロットは生で食べて美味しいんです。
勿論焼いてもほくほくとした食感が楽しめておススメですが、生で食べると独特の辛みもあって、暑い夏にさっぱりとしていて、ピッタリです。
エシャロットの産地
意外な事に、関東圏が多いです。
茨城県が全体の半分近くを占め、その次に静岡県。このたった二つの県がエシャロットを生産していると言っても、言い過ぎではありません。
らっきょうの産地は鳥取県や鹿児島県、宮崎県なんですが、エシャロットは栽培していないみたいです。
同じ野菜なのに不思議な気もしますが、エシャロットとらっきょうでは作り方が違いますから、全く別の野菜と思っても良いと思います。
エシャロットの旬
漬物のらっきょうは一年中食卓に並びますが、野菜のらっきょうは年中採れる野菜ではありません。
らっきょうの旬は、6月から7月にかけてになります。
夏の入り始めですね。
この時期に収穫されたらっきょうが漬物にされます。
対してエシャロットはハウス栽培されるものが多く、ほぼ年中出荷されています。
露地栽培ですと、葉も柔らかくて食べれるのが初夏まで。夏になってしまうと折角の葉が固く、枯れ始めてしうまうので、夏に入る前、5月頃までが旬と言って良いと思います。
らっきょうより少し早いですね。
らっきょうとエシャロットの違い まとめ
真ん中辺りで軟白栽培と少し難しい事を書きましたが、まあ、要するに柔らかく生でも食べれるように育てました。
そういう事です。
同じ野菜ですので、らっきょう好きな人は絶対に試してみるべきです。
苦手な人は、その苦手な匂いや辛みはマイルドになってますから、やっぱり一度は騙されたと思って、試してみるべきです。
生で食べれる野菜って、結構少ないですよね。
簡単に試せますから、やってみましょう。
個人的にはもろきゅうがおススメ。ちょーおススメ!
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