ただの親知らずの抜歯が思わぬ事態に 栃木県kさん

今まで歯科にはほとんどかかったことがなかったのですが、2年ほど前に虫歯の治療で歯科に行きました。

一通り処置が終わった後、親知らずの抜歯を勧められました。

最初は断りましたが、歯科医の抜いたほうがいいという熱いアドバイスがあって抜くことにしました。

右下は歯を4分割してなんとか2時間かけて抜歯終了。上の2つの歯はすんなり抜けました。

そして残ったのは左下なのですが、歯肉に隠れて出てない歯です。これも将来悪さをする可能性があると言われ抜くことになったのですが、歯肉を開くという事なので手術の日は緊張して臨みました。

手術が始まり麻酔を打たれます。私は大の酒飲みなので麻酔が効きづらいのはいつも通りです。沢山の麻酔を打って歯肉を切り開きます。

開いた後抜こうとしますが、奥が引っかかっていて抜くことが出来ず、右下と同じように親知らずを分割して抜くことになりました。

手術が始まって1時間半も経過していますが、なかなかうまく行かず、痛みに耐えながら長いなーと思っていたら、眼に違和感があることに気づきました。

眼はタオルで覆われていたのですが、すぐさま歯科医に報告してタオルを開けてみると、左目が見えなくなっています。

鏡で見てみると左目が膨れています。

先生も大変慌てた様子です。

時間半も痛い思いをしたんだし、このまま抜いて欲しかったのですが、先生の判断で手術は中止になり、開いた歯肉を糸で縫って終了になりました。

先生によると気腫という症状が出たらしく、歯を掃除するエアーが目のほうにいったのでこういう事態になったということでした。

手術ミスではないという一言に疑問に思いましたが、眼が見えない状況に動転していたのと言い返す気力もなく、そのまま帰ることになりました。

手術に失敗したので代金は支払わず、左目が見えないので車の運転も危険なので、病院の手配したタクシーで帰りました。

その病院は次の日は休日だったのですが、臨時に病院を開けてくれて経過観察と消毒を行いました。1週間後に抜糸をして、２週間くらい消毒が続きました。

眼は1週間くらいで見えるようになったのですが、それまで車を運転することができず、すごい不便な思いをしました。

でも結局親知らずの手術は痛い思いを２週間くらいしただけという結果になりました。

今考えれば損害賠償等を取れたかなとも思います。こんど左下が悪くなって手術する時はしっかりとした病院で手術をしようと思いました。