親知らずと矯正治療の関係!抜歯すると矯正治療不要ってホント?
親知らずを抜くと、矯正治療をする必要がなくなる、とお考えの方もいらっしゃるようですね。
また、矯正するなら抜歯の後が良いのか、といった疑問にもお答えします。
歯列矯正では、治療の一環で歯を抜くことがあります。
それなら、親知らずを抜歯することによっても、歯の矯正を行うことができるような気がしますよね。
この点について、わかりやすく説明していきたいと思います。
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矯正治療における抜歯の意味とは
まず、矯正治療で行われる抜歯について考えてみましょう。
歯列矯正では、主に小臼歯と呼ばれる歯が抜かれます。
小臼歯とは、犬歯の後ろにある歯です。
この歯を抜くことで、その他の歯を動かすスペースを確保するのです。
歯並びが悪くなるのは、スペースが不足しているからなのです。
親知らずを抜くことでスペースを確保できる?
そこで親知らずの抜歯とつながってきますね。
親知らずを抜歯すれば、歯茎には大きなスペースができます。
すると、わざわざ小臼歯を抜いたりして、歯を動かさずとも、歯の矯正ができてしまうように思えますよね。
けれども、歯並びというのは、そう単純なものではないのです。
歯は一生かけて前方へと移動していく!?
ここで、ヒトの歯の性質について考えてみます。
私たちの歯は、何十年もかけて、前へ前へと移動していきます。
そこに理由はないので、とにかくそういった性質を持っているものと理解してください。
ですから、例えばお口の一番奥に生えている親知らずを抜いたとしても、あまり意味はないのです。
スペースは、後方ではなく、前方に作らなければならないからです。
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矯正するなら抜歯前?抜歯後?
それなら、矯正治療を行う前に抜歯しようが、矯正治療後に抜歯しようが、あまり関係がないようにも思えますよね。
確かに、親知らずの抜歯が、矯正治療に貢献することは、ほとんどありません。
しかしながら、矯正治療の邪魔をすることはあり得るのです。
具体的には、矯正治療中や治療後に、親知らずの抜歯を行った場合は、マイナスに働くことがあります。
なぜなら、せっかく矯正治療によって整った歯列を、親知らずの抜歯で乱してしまうことがあるからです。
そういう意味では、矯正するなら抜歯後が正解であると言えます。
もちろん、それは患者さんのお口の状態にもよりますので、詳しくはかかりつけ医に相談してみましょう。
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