牡蠣アレルギーの検査は何科の病院に行くべき?
牡蠣を食べるのにどうしてもリスクはつきものとは言え、運が悪いのかなんだか牡蠣を食べるといつも同じ症状が出ている気がする……。
そんな方は、実は牡蠣アレルギーかもしれません。
もしも牡蠣アレルギーであれば、何度も食べている内にアナフィラキシーショックを引き起こしてしまい大事に至る……なんてこともありえます。
そうならないためにも、今回は牡蠣アレルギーか否かを確かめるためには何科の病院にかかればよいかをご紹介します。
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牡蠣アレルギーの検査は何科の病院でできる?
症状の原因が牡蠣アレルギーか否かは、病院のアレルギー科で調べてもらうことが出来ます。
アレルギー科は、食べ物はもちろん花粉や埃など、あらゆるアレルギー疾患のプロフェッショナルです。
とは言え、何のアレルギーか全く分からない状態からの検査は難しいので、初めから検査の際に「牡蠣アレルギーかどうかを知りたい」と申し出ましょう。
アレルギー科のある病院では様々な検査方法でアレルギーの有無や原因の特定をしてもらえます。
どんな検査があるかをご紹介します。
血液検査
採血をして、その中に含まれる抗体を調べる方法です。
MAST33という検査方法では一度の採血で一気に33項目、view36ならば36項目のアレルゲンの検査が出来ます。
これらの検査方法では牡蠣アレルギーの検査は出来ないのでご注意下さい。
また、血液検査はあまり精度が高くないため、陰性でもアレルギー反応が出る場合や、逆に陽性でも反応がない場合がありますので、目安として参考にしましょう。
皮膚テスト
皮膚テストには様々な検査方法があります。
- 皮膚にアレルゲンを注射する方法
- 皮膚の上にアレルゲンを一適乗せて針で皮膚に傷を付け反応を見る方法
- 絆創膏にアレルゲンを塗って皮膚に貼る方法
アレルギーがある場合は時間をおくと蚊に刺されたような跡が出ます。
値段も安く手軽に出来るという利点がある一方、アナフィラキシーを起こす危険性もあります。
食物負荷試験
アレルゲンと思われる食べ物を少しずつ食べて症状が出るかを確認するテストです。
この検査方法は牡蠣を食べた後すぐに症状が出る方に用いられます。
皮膚テスト同様にアナフィラキシーを引き起こす可能性があるので、入院できる状態で行われることもあります。
しかし、そのリスクの分この検査方法の信憑性は高いです。
食物除去試験
アレルゲンと思われる食物やその加工品を約1週間~2週間の間、完全に除去して生活をします。
その結果症状が改善すれば診断の目安となりますが、あくまで目安ですので確定するためには食物負荷試験も行う必要があります。
こちらは症状が1~2日後に表れる方に用いられる方法です。
牡蠣を食べた後にでるアレルギー症状ってどんなの?
アレルギーはほとんどの場合蕁麻疹や湿疹を引き起こすことが特徴です。
アレルギーを起こす方の80~90%が皮膚症状を引き起こします。
皮膚が蚊に刺されたような膨らみが出来た方は食中毒ではなくアレルギーを疑いましょう。
皮膚症状以外は腹痛、吐き気など、食中毒の症状と似通っています。
皮膚症状がない場合の見分け方として、食べてから発症までの時間が1~2時間と短いことも特徴です。
しかし腸炎ビブリオや貝毒による食中毒も同じ程度の潜伏期間で発症する可能性がありますので、発症までの時間だけで判断することは出来ません。
痒みなどの皮膚症状がないアレルギーの場合は素人の判断では難しいので、疑わしい場合は病院へ行きましょう。
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自分の症状が牡蠣アレルギーかもしれない場合
皮膚が蚊にさされた後のようになって、アレルギーを疑った場合の対処方法と予防方法についてご紹介します。
発症して2時間程度経てば治まることが多いため、症状が軽度であれば経過観察で問題ありません。
しかし症状が重い場合や、時間が経つと共にひどくなっていく場合はすぐに病院へ行きましょう。
病院で牡蠣アレルギーであるという診断が下ると、アレルギー症状が出た時に使用できる薬が処方してもらえます。
軽い症状であった場合も念のため病院でアレルゲンを特定してもらった方が今後のこともあるので安全です。
アレルギーだった場合の予防方法
アレルギー症状を出さないためには、とにかく徹底的にアレルゲンを排除することが唯一の手段です。
牡蠣アレルギーであることが確定した場合は、牡蠣そのものはもちろん、オイスターソースなど牡蠣を原料とした食物も避けましょう。
軽い症状しか出ないからと症状を我慢して摂取し続けることにより、どんどん症状が重くなっていってしまう場合もあります。
アレルギーは完治することがありませんので、少しならば平気と無茶をし続けてはいけません。
牡蠣アレルギーであることを意識して食事に気を付けるようにしましょう。
まとめ
- 牡蠣アレルギーを特定したい場合はアレルギー科のある病院へ
- 血液検査、皮膚テスト、食物負荷試験、食物除去試験などを用いる
- アレルギーは蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状が出るのが特徴
もし好物がアレルギーだったら……と思うと病院から足が遠のいてしまいますが、命に関わることなので心当たりがある場合はすぐに病院へ行きましょう。
アレルギーだった場合は周りにそのことを知ってもらって、うまくアレルギーと付き合っていけるようにしたいですね。
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