北野天満宮の梅の開花状況を決める基準は?
京都の北野天満宮の梅といえば、誰もが一度は訪れたい、全国でも有数の観光スポットです。
北野天満宮の梅は、本数品種共にトップクラス、せっかくなら梅の咲き誇る時期に合わせて訪問したいものです。
12月になると新聞やテレビで発表される梅の開花情報は、どのように決められているのでしょうか。
気になるその基準を調べてみました。
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北野天満宮といえば「梅」、見頃になる時期の判定方法
・梅の標本木を観測して開花状況を発表、標本木の品種は白梅
・5~6輪の花が咲いた最初の日を「開花日」、80%以上咲いたら「満開日」
北野天満宮は、学問の神様菅原道真が祭られる、京都の代表となる梅の観光名所です。敷地内には約1500本、50品種に及ぶ様々な種類の梅が植栽されています。
国土交通省の気象庁では、生物季節観測の情報欄内において、日本に生息する植物や動物の観測を実施しており、梅も対象となっています。
各都道府県の気象台において、各々梅の開花日の情報の基となる標本木を観測して発表します。
標本木の品種は白梅とし、5~6輪の花が咲いた状態の最初の日を「開花日」、梅の花が80%以上咲き揃った状態を「満開日」と定めて発表を行ないます。
標本木周辺の梅も参考にし、標本木が他の木々と比較して生育状況が掛け離れていないことも条件となります。
京都の梅の開花情報は京都地方気象台の標準木が基準
・気象庁では、全国の梅の開花日を発表
・平均開花月日は、2月20日
梅の開花は、沖縄から1月中旬頃始まり、北へ進み、北海道では寒さが緩み始める5月頃が開花時期となります。
京都の梅の開花情報は、京都地方気象台のホームページ内の「生物季節観測」で発表されています。
京都地方気象台では、京都の梅の標本木が基となっています。
梅以外にもたんぽぽやつばきなどの開花情報も掲載されています。
具体的には、開花の状況、平年差、昨年差、最も早い記録と最も遅い記録です。毎年の平均月日は2月20日となります。
気象庁では、全国の気象台から集められた梅の開花日データを一覧表にして発表しています。この他、平年差、昨年差を過去2年分が発表されています。
平年差と昨年差は、正と負の数字で表わされています。正の数字は平年(昨年)より遅い日となり、負の数字は、早く開花した日とデータを読むことができます。
京都での最も早い開花日は、1979年の1月27日、最も遅い1963年の3月15日です。
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北野天満宮では、他品種の梅が1月から3月まで咲きほこる
・北野天満宮のフェイスブックで開花状況を公開
・見どころの梅は、紅和魂梅、本殿前の紅梅
関西においては、梅は桜と並ぶほど愛されており、北野天満宮は例年2月上旬に梅苑が一般公開されます。
早咲きの寒紅梅は、12月中旬からつぼみが膨らみ始め、正月過ぎから開花します。寒紅梅は八重咲きで紅色の花びらです。
1月は、冬至梅、花びらが青緑色の月の桂、枝が曲がる八重咲きの白色の雲龍梅、2月は、大輪で八重咲き、濃い紅色の黒梅、紅梅、白梅などが順に咲き始め、敷地内は、梅の白色と紅色が混じる幻想的な風景となります。
2月上旬から3月下旬と長い期間、次々と様々な品種の梅が咲き続けます。長年掛けて成長した梅の枝や色とりどりの花には、自然の素晴らしさに感動し、圧倒されます。
菅原道真公の命日となる2月25日に梅花祭が行なわれます。梅花祭は、900年以上の歴史ある伝統行事となり、5分咲きから8分咲きだった梅が満開になる時期と重なり、野点大茶湯も開かれ、北野天満宮の華やかなイベントの一つです。
ひと足早く春を感じられる梅の花、北野天満宮のフェイスブックでは、敷地内の代表的な梅、紅和魂梅、本殿前の紅梅などの開花状況の情報を写真とコメントで公開しています。
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