みかんで養殖したブリと普通に養殖したブリの違いは?
みかんで養殖したブリと普通に養殖したブリの違いは?
皆さんは日頃スーパーなどで魚のブリを買う機会もあるかと思います。
ブリは脂の多い魚で主な旬は栄養を蓄えようとする冬の季節だと言われています。
最近では養殖技術が進化した為、夏場でもよく見かけることが多いですね。
そんなブリにみかんを与えて養殖する方法が3年ぐらい前から注目されて
います。
今回はみかんで養殖した場合と普通に養殖した場合のブリの特徴についてまとめていきたいと思います。
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普通の養殖ブリの特徴
・天然物よりも早く育てる
・天然物よりも半額程度の価格で販売される
一般的にブリの養殖では出来る限り早く出荷する為に与える餌に鰤がおいしいと錯覚するような匂いを添加したコストの安い餌を与えていきます。
養殖の環境は様々ですが、一般的には利益を上げるために限られたスペースの生簀に大量のブリの稚魚を放ち天然物よりも早く育てるのが主流です。
天然のブリと比べると半額程の価格でスーパーなどに並んでいる理由の一つと言えます。
成長を促進させる為の薬を投与する場合もありますが、最近は生簀に投与した薬が大雨などによって自然に混入し生態系や環境の破壊に繋がることから規制案が作られつつあります。
又、安い価格でもしっかりとした味を求めるニーズが多い為、ブリの流通方法や保存方法そして、生簀の拡大などを行い天然のブリと変わらない味に近づける努力がなされています。
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みかんで養殖したブリの特徴
・適度に脂がのる
・身が引き締まっている
みかんブリというぐらいなのでみかんの果肉を食べて育てる養殖方法かと思われる方も多いかと思いますが。
基本的には主に愛媛県や和歌山県などみかん栽培が盛んな県にて、みかんの外皮を粉末状にして餌に混ぜて与えて養殖します。
みかんの外皮にはコレステロールや糖分を排出させる効果のあるペクチンやストレスを抑えたり免疫力を高めるビタミンCが豊富に含まれています。
養殖されるブリは天然物と比べて運動不足だったりストレスを多く抱えがちですが、みかんの皮を餌に混ぜて与えることで身が引き締まり適度な脂っぽさを保つことが出来ます。
ただ、餌にみかんの皮を混ぜ込むだけでは生簀に餌を投入した際にバラバラになってしまったりみかんの皮のもつ栄養素や風味が海水に溶け込んでしまいます。
その問題を解決する為にみかんの皮は冷凍させたうえで粉末状にされています。
何だ。単純なんだな。と思われそうですが。みかんで養殖する上で一番重要なのは餌をみかんに混ぜる割合です。
多すぎるとブリの風味を損ないかねません。逆に少なすぎると魚独特の生臭さが目立ってしまいます。
研究をされている方々が現在のみかんブリを完成させるまでに数年の時間とコストが掛かったという話もあります。
それぐらい奇跡的な養殖方法と言えます。
みかんで養殖したぶりの味
・ほんのりみかん風味
ブリの味というと濃厚な脂っぽい味をイメージされる方が多いかと思いますが、みかんブリはただただ脂がのったような癖のある感覚はなく程よい身の締まった歯ごたえがあります。
しっとりとした淡泊さを併せもちほんのりとしたみかんの風味がします。
と言ってもみかんの味がするという訳ではありません。
薬味をのせて食べるぶりとは違い自然に調和されたようなふわっとした味がします。
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