日本脳炎の予防接種。他の予防接種と同時接種すべきか?
「コダカアカイエカ」という名前の蚊によって日本脳炎ウイルスが媒介され、7~10日間の潜伏期間を経て症状が起こる日本脳炎。
日本脳炎ウイルスによる患者は減っているとはいえ、自分の子供が万が一日本脳炎ウイルスのせいで急性脳炎にかかったら?と考えたら不安になるママやパパも多いと思います。
日本脳炎は予防接種により、どのくらい予防できるのでしょうか。
また、接種の時期が他の予防接種と重なった場合、同じ日に同時に他の予防接種を受けても問題ないのでしょうか。
今回は、日本脳炎と他の予防接種の同時接種について、特に安全性に焦点をあててみていきます。
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日本脳炎になるとどんな症状がでるの?
・子供の場合は腹痛や下痢も
日本にはほとんどの地域に、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊がいます。
症状は夏かぜに似ていて、高い熱が出たり、頭が痛くなったり、吐き気、意識障害やけいれんなどを起こすこともある急性の脳炎です。
子供の場合はお腹が痛くなったり下痢を起こす場合もあります。
ウイルスに感染しても症状が出ないこともありますが、感染すると症状が重く死亡率も高いでウイルスが増殖しやすい夏にリスクが高まります。
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予防接種のタイミングと他の予防接種との兼ね合い
日本脳炎の予防接種は、現在定期接種(つまり必須、無料)となっています。
日本脳炎の予防接種により、日本脳炎にかかるリスクを75~95%減らすことができるという報告があります。
(参考URL:厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou20/japanese_encephalitis.html)
接種は全部で3回で、1回目は3歳を過ぎた頃に2回に分けて、そして2回目は9~12歳、3回目は14~15歳に受けます。
通常予防接種を受けた後は、激しい運動は控え安静にしてお風呂は控える。
そして接種後に熱がでたり症状がおかしかったらすぐ病院へ。
このように理解しているママやパパが多いのではないでしょうか。
予防接種を子供が受けた日は、子供を観察し接種した部分をこすったりしないように見ておかないといけません。
しかしそのような予防接種が1種類以上同じ日に接種できると聞いたら、ママやパパはどう思うでしょうか。
まず考えるのは「予防接種を同時に1本以上しても子供の体は大丈夫なの?!」だと思います。
特に3歳を過ぎた1回目の接種の時期は、他のいくつかの予防接種の接種期間と重なります。
現在のところ、複数の予防接種を同時に受けてもワクチン同士が体の中でケンカをすることはなく、副作用がでる確率があがるわけでもありません。
さらに「予防接種法」という法律でも、現在のところ同時接種が禁止されているわけでもありません。
(参考URL:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO068.html )
もちろん、それでも注射を嫌がる子供に同時に何本も注射するなんて・・・と思うママやパパは家族で話し合った上で、決められた期間内に接種を分散する方法もあります。
優先順位を考えて同時接種を
以上のように日本脳炎と他の予防接種は、同時接種が可能です。
同時接種をしても子供の体には特に問題がないとなると、ママやパパは病院に連れてくる回数が減るなどの理由で同時接種を積極的にしたくなるかもしれません。
しかし、予防接種を受けて痛かったり怖くて泣いたりするのは子供本人です。
ママやパパの時間的負担を減らすのが優先か、子供に痛い思いをさせるのをできるだけ分散させたいか、などの優先順位を考えて指定された期間内に接種することが望ましいと思います。
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