銀杏の栄養成分は喘息にも効果があるの？

「銀杏」は秋の味覚としても有名です。
銀杏には、その美味しさの源となる豊富な栄養素が含まれているだけでなく、咳止めや痰切りや滋養強壮の効果があるとして民間療法の薬として昔から親しまれています。

喘息の原因は、大きく２つが考えられています。

１つ目は、住環境によるものとして、室内のダニやホコリなどのアレルギー物質を吸い込むこと、２つ目はストレスにより本来は体を守る免疫機能が過剰に働き過ぎることが分かっています。

喘息の治療には吸入ステロイド薬を用いますが、食事として銀杏を取り入れることで、症状を緩和することも期待できます。一日５粒程、摂取すると良いようです。

銀杏が喘息の症状に期待できる理由を調べてみました。

■喘息の原因は

喘息は、気管支喘息と言われ、発症の原因が個々によって異なる深刻な病気です。また症状も様々にでる病気です。

気管支に何らかの原因により炎症が起こり、粘り気のある痰が気管支に絡んだり、咳だけがでる空咳や喉や息をする度にヒューヒューいう呼吸音がすることもあり、発作を起こすと呼吸困難に陥ることもある怖い病気です。

主に空気が冷たく乾燥する冬に起こりやすい症状ですが、突発的に発症し、重い場合は酸素不足によるチアノーゼ状態となることもあります。

最近の研究によって、空気中に浮遊するダニやカビなどのアレルギー原因となるアレルゲンを吸い込むことにより発症します。

また、激しい運動やたばこの煙を吸ったり、精神的なストレスによっても症状を発症することもあるため、子どもだけでなく大人にも見られる症状です。

■銀杏に含まれる栄養素

銀杏は、イチョウの種子でもあるため、豊富な栄養素を含んでいます。

代表的な栄養素は、ビタミンのカロテン（体の中でビタミンＡに変わる）やビタミンＣ（抗酸化作用を持ち美肌に良い）、ミネラルのカリウム（余分な塩分を排出する働き）やマグネシウム（骨や歯を丈夫にしたり血糖値の調整、酵素の働きを助ける）、リン（体の代謝を助ける）、鉄（酸素を細胞に運ぶ働き）などです。

中毒成分となるメチルビリドキシンも含んでいるため、過剰摂取には注意します。

子どもは肝臓の未発達により解毒できないことがあるため、与えない方がよいでしょう。

■喘息の症状を和らげる銀杏の効能　

銀杏は、豊富な栄養素としての他に、肺に効果がある食べ物として重宝されてきました。主に、肺を潤し、咳を静めたり、痰を出しやすくする作用があるとされ、民間療法の薬として活用されています。

また、肺を温め、肺が強くなることで、喘息の根本的な原因である気管支の狭さくや炎症を静める働きがあります。

この他には、排尿を抑える働きや滋養強壮の役目もあり、虚弱体質の人や病人に効果が高いとされています。

銀杏は、でんぷんを多く含み、熟すると緑色になり、水分を含むと透明感のある黄色になり、独特のもちもちとした食感が楽しめます。