栗の中にいる虫はどんな種類がいる?
秋になるとスーパーに秋の味覚が次々と並び始めますね。
近くの公園に栗の木があり、そこを通るとイガが落ちていて秋を感じる……という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
お子様がいる家庭では、休みの日に公園や栗園まで行き栗拾いをすることもあるかもしれませんね。
しかし、楽しい栗拾いの前に立ちはだかるのが栗を食べる害虫の存在。
今まで栗拾いをしたことがある方ならば、せっかく栗を拾ってきても、家に帰って栗を剥いたら虫が……とガッカリした経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、楽しく栗拾いをするためにも敵を知るべく、栗を食べる害虫について調べました。
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栗の実を食べている虫は主に二種類
・ゾウムシ科の甲虫「クリシギゾウムシ」
栗の実の中にいる幼虫は、クリミガかクリシギゾウムシの幼虫であることがほとんどのようです。
ちなみに、これらの虫は栗を食べる害虫ということで、まとめて「栗虫」と呼ばれていることもあるそう。
クリミガはハマキガ科に属する蛾です。
クリオオシンクイという別名もありますが、一般的にはクリミガと呼ばれています。
成虫は、羽を広げた状態で2cmほどの小さな蛾で、白っぽい羽に黒っぽい褐色の模様があります。
一方、クリシギゾウムシはゾウムシ科の甲虫です。
成虫はゾウムシの名の通り、ゾウの鼻のように長細い吻(口先)を持っており、黄味がかった茶色の体表に黒っぽい茶色の斑点があることが特徴です。
どうやって栗の中に侵入するの?
・クリシギゾウムシは成虫が殻の中へ卵を産む
クリミガは、葉やまだ育ちきる前のイガに卵を産み落とし、そこから孵化した幼虫が自ら栗の殻を食い破り中に侵入します。
一般的に、栗に穴が開いていると中に虫がいる、とよく言われるのは間違いではなさそうです。
一方クリシギゾウムシは、その長い吻で若い栗の殻に穴を開け、殻の中の実に直接卵を産み付けます。
栗が育っていくにつれ、産み付ける際に開けた穴はふさがってしまうので、栗に穴が開いていないからと言って中に虫がいないとは限らないのです。
つまり、穴が開いていない栗にも虫がいる可能性があるということです。
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虫に食われている栗の特徴は?
・しばらく放置すると白い粉がふいてくる
・栗の殻に黒い箇所がある
前述の通り、穴が開いている栗は虫がいるか、その時はいなくとも過去にいて既に中は被害に遭っています。
つまり、穴が開いている栗はそれだけでもう食べることが出来ません。
一見穴が開いていないように見えた栗も、中にクリミガがいる場合は、一日放置すると表面に白い粉がふいてきます。
これは、クリミガが殻の外に糞をしているからです。
クリミガは殻に穴を開け、殻の外へ糞を出すため中にクリミガの幼虫がいる栗は放置すると表面に白い粉のような糞がつきます。
また、殻に黒い箇所がある栗にも要注意です。
クリシギゾウムシが中を食い荒らした栗は、殻の表面が黒くなるのです。
表面に穴がない栗でも、表面が黒くなっている栗の中にはクリシギゾウムシの幼虫がいます。
以上の三点に気を付ければ、高い確率で虫食い栗を避けることが出来ます。
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