白いちじくと生いちじくの効能の違いは?

白いちじくと生いちじくの効能の違いは?

私達が知っているいちじくは、赤紫色で丸いお尻をした部分が割れている秋の果物ですが、これはアメリカから持ち込まれた「桝井ドーフィン」という品種になります。

生で見たことがあるという人は少ないでしょうが、白いちじくがあるのを知っていますか?

中国から伝わり日本に定着した「蓬莱柿(ほうらいし)」という品種は、「日本いちじく」として現在も栽培されている白っぽいいちじくです。

今回は白いちじくと生いちじくの効能の違いについてせまります。



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白いちじくってどんなもの?

「日本いちじく」の蓬莱柿の他に、トルコやイランで多く栽培されているいちじくは日本のものよりももっと白い色をしています。

近年ドライフルーツのいちじくが人気を集めていますが、そのドライフルーツのほとんどが輸入なのです。

白いちじくは生のままでも食べることが出来ますが、傷みが早く日持ちしません。

店頭に並ぶこともほとんどなく、西日本の一部でしか手に入らないとも言われます。

アメリカから持ち込まれた「ドーフィン」種よりも甘さが優しくとろりとした感触といわれますが、なかなかお目にかかれません。

白いちじくと生いちじくを比較するためには、白いちじくを乾燥させた「ドライいちじく」と比較する方が分かりやすくなりますね。

「ドライいちじく」の多くはトルコ産とイラン産です。

トルコやイランで栽培されている白いちじくは完熟の状態でも白い皮のままですが、乾燥すると水分が抜けて飴色にかわり押しつぶされたような形になります。

イラン産の方がトルコ産よりも一回り小さくて硬く、トルコ産はドライでも5cmぐらいの大きさがあり、甘みも強く柔らかさがあります。



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ドライいちじくと生いちじくの効能の違いってあるの?

普通に店頭に並ぶ赤紫色のいちじくは生で皮ごと食べることで、不老長寿の果実と言われるほど健康と美容に効果的な成分が含まれています。

活性酸素を抑制する抗酸化物質を含み、胃腸や代謝を改善して便秘を無くし、美肌効果と女性ホルモンのバランスを整える効能から、食べないと勿体無い果実がいちじくです。

しかし、その独特な味や見た目から好みが別れ、強い甘味もとろけるような柔らかさや皮の灰汁などから敬遠する人も少なくありません。

そこで、食べなきゃ勿体無い効能を持ついちじくを食べやすくしたのが、「ドライいちじく」なのです。

生のいちじくが乾燥したことで、水分が抜けて美肌と健康に良い成分が凝縮されて、生の状態よりも簡単に効率よく栄養を摂れるようになりました。

カルシウム、カリウム、鉄分などのミネラルは普通の食事ではなかなか補えません。

生いちじくよりドライにした方が、約4~6倍のミネラルを摂取することが出来ます

また、水溶性・不溶性両方の食物繊維が豊富に含まれているのもいちじくの特徴ですが、生よりも乾燥したほうが約5.7倍補給できるのです。

食物繊維は胃腸を活発にして便秘の解消には欠かせません。

便秘解消は体内の健康ばかりでは無く美肌効果も期待できるので、女性にはうれしい食品ですね。

そればかりか、女性ホルモンのエストロゲンも含まれることから、ホルモンバランスを整えて、生理痛や生理不順、更年期障害の軽減、アンチエイジングにも効果的なのです。

ビタミンA、Eも約2~3倍多く含まれるドライいちじくは、生いちじくの苦手な人にぜひ食べてもらいたい食品です。

ただ、甘みが増して灰汁は軽減したことから、食べ過ぎてしまいがちです。

糖分の摂りすぎに注意することと、食物繊維の摂りすぎによって下痢を起こす可能性があることを注意しましょう。



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