ぶどうアレルギーの人がワインを飲んでも大丈夫なの?その理由は?
食生活に制限がかけられる人というのは意外と多いものです。
宗教はもちろんのこと、疾病をもっているために、それを悪化させないように食事制限がある人は多くいます。
後者の代表はアレルギーでしょう。
今回は、果物アレルギーの一種であるぶどうアレルギーの方と、ワインの関係についてご紹介します。
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ぶどうアレルギーと花粉症の関係
ぶどうアレルギーとなる人は、まずシラカバ、ハンノキの仲間の木の花粉症が起こっていることが前提で、ぶどうに含まれるたんぱく質が直接アレルゲンになっているわけではありません。
シラカバ、ハンノキの花粉とぶどうや、モモ、リンゴ、サクランボ、モモなど、バラ科の植物の果実に含まれるたんぱく質が類似しているために、合併して起こるのです。
のどなどの粘膜がムズがゆい、クシャミ、鼻水など、ぶどうアレルギーの症状は花粉症に類似している部分もあります。
しかし、重篤なものになるとショック症状が現れる場合もありますので、果物アレルギーがあるとわかっている場合には、口にするべきではありません。
ワインが持つ2つのアレルギーリスク
それでは、ぶどうを原料にしたお酒で、世界中で親しまれているワインはどうでしょうか?
果物アレルギーを持っておらず、鶏卵や牛乳のアレルギーもちの方であれば、多少のワインはポリフェノールの健康効果もあって、良いものだという意見もありますが、ぶどうアレルギーの方は結論から言うと、ワインを飲むべきではありません。
それは、加熱加工品であれば果物アレルギーが抑えられることが知られていますが、ワインは生のまま醸造しますので、ワインの形になってもアレルゲンは残存している可能性が高いからです。
しかも、ワインはヒスタミンを多く含む食品であり、アレルギー薬として抗ヒスタミン剤が投薬される通り、ヒスタミンはアレルギー症状を重篤にするリスクを含んでいます。
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ぶどうアレルギーでもワインが飲める未来が来る?
さて、ぶどうアレルギーの方は、これからも未来永劫、ワインを楽しむことはできないのでしょうか?
そんな悩みがある一方で、明るい話題もあります。
日本の研究グループが、卵アレルギーの原因のたんぱく質を生成しない、遺伝子組み換え鶏卵の開発に成功したというニュースです。
これから研究が進み、ぶどうアレルギーの原因となるたんぱく質を含まないぶどうを作り出すことができ、さらにそのぶどうでワインを作ることで、ぶどうアレルギーの方でも気にせずにワインを楽しめる時代も、そう遠くないのかもしれません。
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