スーパームーンとは何か?普通の月とどう違うの?
最近耳にするスーパームーンという言葉。
天体ショーとしても人気になってきていますね。
実際のところ、どういう意味なのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、スーパームーンの意味やなぜスーパームーンという現象が起きるのかなどを説明していきたいと思います。
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なぜスーパームーンという現象が起こるのか?
- スーパームーンは地球と月の距離に関係
- 最も地球に近づいた時に満月もしくは新月になった時がスーパームーン
スーパームーンは、月が最も地球に近づいた時に満月もしくは新月になった時のことを言います。
この、月が地球に最も接近したときの満月を地球から眺めると、いつもの満月よりも月が大きく見える現象のことをスーパームーンと言います。
新月の時もスーパームーンと言う扱いになるのは、新月の時は、地球から見て月が太陽と同じ方向にあるため、太陽光の影響で月を見ることはできませんが、見えなくても月はそこに存在し地球に最も接近しているということでスーパームーンと同じ扱いになります。
スーパームーンってどういう意味?
スーパームーンと言う名前は占星術師がつけたもの
スーパームーンと言う名前は、1979年とある占星術師が名付けたもので天文学用語ではありません。
占星術師が定義したスーパームーンとは、月が軌道中に地球に最も接近した満月、または新月であり、つまり太陽と地球と月が一直線上に並び、月が地球に最も接近した状態のこととしました。
占星術と天文学で名称は違うが、意味は同じ
天文学ではスーパームーンのことを近点惑星直列、または近点満月/新月と呼ばれます。
近点とは月が地球に最も接近した点のことを言い、惑星直列とは太陽と地球と月が一直線に並んだ状態のことで、満月もしくは新月の時にそうなります。
スーパームーンの時の地球と月の距離はどれくらい?
月は地球の周りをまわっていますが、完全な円を描いているわけではなくその軌道は楕円を描いています。
そのために同じ満月や新月の時でも、地球と近づく時と、遠く離れる時があるのです。
月が地球に最も接近する時の距離、すなわちスーパームーンの時の地球と月の距離は約35万7000キロメートルになり、逆に最も遠くなる時の距離は約40万6000キロメートルとなります。
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スーパームーンの周期は?
- スーパームーンの周期は小さな規模で1年に1回程度
- 大きな規模で18年に1回程度
スーパームーンの周期は、月の満ち欠けの周期と月の公転周期から導き出されます。
月の満ち欠けの周期は29.5日程度、月の公転周期は27.32日です。
ただ、月が地球を回るのは太陽の引力の影響により一定ではないために、一周まわるのは公転周期よりもわずかに長い27.5日程度となります。
そして、太陽と地球と月が一直線上に並ぶ満月となる周期を求めると18年に1度になります。
ですが、ちょっとしたスーパームーンでしたら大体1年に1回ほど見ることができます。
特に2014年はスーパームーンの当たり年で、7月13日、8月11日、9月9日と3回も見るチャンスがありました。
スーパームーンと普通の満月と大きさの違いは?
スーパームーンと普通の満月では、どれくらいの大きさの違いがあるのでしょうか。
NASAによりますと、一番遠い距離にある満月よりも、スーパームーンは大きさが14%大きく、明るさが30%明るく見えたことがあるそうです。
スーパームーンは地球との距離に毎回違いがありますので、その時のスーパームーンによっては肉眼ではよくわからない場合もありますが、距離が近いスーパームーンだと写真で比べると一回りは大きくなっていることを確認することができます。
このように大きく見ることができるスーパームーンをエクストリーム・スーパームーンと言います。
エクストリーム・スーパームーンは月が地球に最接近してから1時間以内に満月を迎えた時に見ることができます。
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