牡蠣の食中毒の症状!~発熱の種類と対処法~
牡蠣専門店なども登場し、旬でなくとも気軽に楽しめるようになった牡蠣。
とっても美味しい牡蠣ですが、たまにあたってしまうと強烈な腹痛と苦しいばかりの吐き気でとっても苦しめられることがありますよね。
あたると本当についらんです。マジで(;;)
しかし、牡蠣の食中毒で発熱した場合は、ただの嘔吐や下痢だけの場合と何か違うのでしょうか?
今回は、牡蠣を食べた後に発熱するのはどういった場合なのかと、その対処法をまとめました。
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牡蠣の食中毒による発熱の種類と対処方法
食べてすぐ発熱がでた
潜伏期間は人それぞれの体質や体調などで前後するかもしれませんが、食後2時間~12時間程度で症状が出た場合には、細菌(腸炎ビブリオ)による食中毒を疑いましょう。
腸炎ビブリオによる食あたりは腹痛や下痢の症状が主ですが、37~38度程度の発熱や嘔吐を伴うこともあります。
お子様や高齢者などが感染した場合は注意が必要ですが、特別免疫力が低いという方でなければ死亡する可能性は窮めて低く、1~2日で自然回復します。
食べて1日程度してから発熱した
こちらも体質や体調により発症のタイミングが多少変わるかもしれませんが、牡蠣を食べた直後ではなく、1日程度経過してから症状が出た場合にはノロウイルスを疑いましょう。
ご存知の通りノロウイルスは突然の嘔吐や激しい下痢が主な症状ですが、腹痛や発熱の症状が出ることもあります。
ノロウイルスの場合も腸炎ビブリオ同様、発熱をした場合でも37~38度程度でそこまで高熱にはなりません。
短期間で激しい症状が出ますが、ノロウイルスは2~3日程度で自然回復します。
もしもこれらの食中毒にかかったら
■自己判断で薬を使用しない
腸炎ビブリオやノロウイルスにかかった場合、自己判断での市販薬の使用は絶対に避けて下さい。
お腹を下すのはウイルスを体外へ排出する役割がありますので、下痢止めの使用は回復を遅らせる原因になります。
解熱剤も脱水症状を悪化させる可能性がありますので使用を避け、どうしても症状がつらい場合は病院へ行き、症状を緩和させる点滴などをしてもらいましょう。
■水分をよくとる
お腹を下している間は何も口にしたくなくなってしまいますが、脱水に陥りがちですので意識して水分をとるようにしましょう。
水でも水分補給はできますが、出来ればスポーツドリンクや経口補水液などを飲むとより効果的です。
■しっかり消毒をする
嘔吐や下痢をした場合は排泄物が回りに飛んでいないかを念入りにチェックし、しっかりとペーパータオルでふき取り次亜塩素酸ナトリウムで消毒をしましょう。
便座やドアノブなどを拭く際の次亜塩素酸ナトリウムは、5%の原液を250倍希釈したものが適切とされています。
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今後、牡蠣の食中毒あたらないために
食あたりの可能性を大幅に下げるには、牡蠣を食べる際にしっかりと中まで火を通すこと、使用した調理器具を加熱消毒することが一番の対策となります。
腸炎ビブリオもノロウイルスも高温に弱いので、食べる時には中まで火を通し、85℃以上の温度で1分半以上の加熱処理を施すと感染を予防することが出来ます。
しかし、どうしても生牡蠣を食べたいという場合にはリスクを承知の上で食べるしかありません。
新鮮だからといってノロウイルスを保持していないとは限らないため、生で牡蠣を食べる場合は100%食あたりを避けることは出来ないのです。
まとめ
- 食後すぐの発熱は腸炎ビブリオによる食中毒の可能性
- 食後1日程度経過してからの発熱はノロウイルスの可能性
- どちらの食中毒も、市販薬の服用は避け、水分をよくとるようにする
牡蠣の食あたりというと下痢や嘔吐のイメージが強いですが、発熱も伴う場合もあることはあまり知られていないのではないでしょうか。
もし食中毒になった場合でも、よく症状を見分け適切な対処をしたいですね。
自己判断での薬の服用は逆効果になる可能性が高いので、必ず気をつけてください!
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