門松の意味とは?子供の「なぜ?」に答えよう!
『お母さん!門松ってなんでお正月に飾るの?、なんで竹でできてるの?、どうして3本なの?ねぇ、なんで?なんで?』
お正月が近づいてくると見かける門松。
最近は個人宅で見かけることは少なくなりましたが、店頭などに飾られているのを見かけますね。
知りたがりの小学校低学年くらいのお子さんをお持ちのお母さんは、「これ何?」「どうして飾るの?」「どうして竹なの?」「どうして3本なの?」など、お子さんのなぜなぜ攻撃にあった経験がある方もいるかもしれません。
今回は、門松についての疑問を子どもにもわかるように紹介します。
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門松に関する様々な意味(お子さんにお伝えください)
門松が竹の理由:竹のように元気にすくすく大きくなってほしい
竹が3本の理由:男の竹と女の竹と仲を取り持つ竹、みんなが仲良くできますように
左右に設置する理由:門松にも男の子と女の子があり、お雛様と同じように左右に置く
切り口が斜めの理由:節目の部分を斜めに切ると笑った口の形、笑顔で過ごせますように
門松には様々な意味が込められています。
これらを、詳しく紹介します。
正月に門松を飾る意味や由来は?
門松の風習は平安時代に始まり、室町時代に現在の玄関に飾る様式になったと言われています。
その門松には、お正月に歳神(としがみ)様がおりてくる為の依代(よりしろ)の意味があり、おりてくる為の目印でもあるそうです。
歳神様とはお正月に実りと幸せをもたらすために来てくれる神様で、依代とは神様が寄り付くところです。
お子さんには『門松はお正月に幸せを持ってきてくれる神様がおりてくる場所で、神様に「ここだよ」と、場所を知らせる目印だよ』と、教えてあげるといいかもしれませんね。
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門松にはなぜ竹を使う?竹はなぜ3本?竹の切り口はなぜ斜め?
では、なぜ門松には竹が使われているのでしょうか。
竹は生命力が強く、成長が早いのが特徴です。
その力強さと成長の早さから、繁栄の意味で竹が使われています。
その竹がなぜ3本なのかというと、長い竹は男性、短い竹は女性、中間の竹には仲を取り持つという意味があるそうです。
竹の斜めになった切り口を始めたのは、徳川家康といわれています。
三方が原の戦いで武田信玄に敗れた徳川家康が「次こそは武田信玄を斬ってやる」との念をこめて、竹の切り口をあの形にしたのだそうです。
また、斜めの切り口に節目のあるものがあり、その切り口が笑った口のように見え「笑う門には福来る」という縁起のいい意味もあるようです。
お子さんには「竹のように元気ですくすく大きくなるように、みんなが仲良くできるように、笑顔でいられるようにって意味があるんだよ」と、教えてあげたいですね。
門松は左右に設置するもの?
門松を家の出入口(門)の左右に一対で飾る習慣が始まったのは江戸時代頃からとされています。
門松は一対で飾るのが一般的で、左右の門松は2つ同じ物ではなく雄松と雌松があり、葉が硬くて太い方が雄松、葉が柔らかくて短い方が雌松です。
その置き方には決まりがあり、お雛様と同じく左に雄松、右に雌松となっています。
お子さんには「門松にも男の子と女の子があって、お雛様と同じように左右に置くんだよ」と、教えてあげても良いかもしれません。
しめ縄や松竹梅を飾る意味は?
しめ縄には神様をまつるのにふさわしい場所であることを示す意味があり、不浄なものが入らないようにする役目もあります。
「松」は、一年中葉を落とさない永遠の命の象徴であり、長寿を意味します。
「竹」は、生命力が強く成長が早いことから、繁栄を意味します。
「梅」は、厳しい冬の寒さにも負けずに春が近づくと花を咲かせることから繁栄を意味します。
以上により、松竹梅は縁起のいいものとされ、お正月飾りに使用されています。
お子さんには「しめ縄は神様の家の目印で、悪いものが入らないようにしてくれるもの。松竹梅は、長生きできるように、元気で大きくなるように、苦しいことに負けないようにと願って飾るんだよ」と教えてあげてはいかがでしょうか。
まとめ
- 門松はお正月に幸せを持ってきてくれる神様がおりてくる場所で、神様に場所を知らせる目印。
- 門松の竹には、竹のように元気ですくすく大きくなるように、みんなが仲良くできるように、笑顔でいられるようにとの意味がある。
- 門松にも男の子と女の子があって、お雛様と同じように左右に置く。
- しめ縄は神様の家の目印で、悪いものが入らないようにしてくれるもの。松竹梅は、長生きできるように、元気で大きくなるように、苦しいことに負けないようにと願って飾る。
今回は、門松について子どもでもわかるように紹介しました。
毎年目にする門松ですが、大人でも門松の意味や由来など知らないことは多いと思います。
子どもに「どうして?」と質問されたら、「どうしてだろうね?調べてみようか」と、一緒に調べて、わかったうえで親子でお正月に神様を迎える準備をしてみるのもいいかもしれませんね。
意味をわかって準備すると、お正月の準備がさらに楽しいものになるのではないでしょうか。
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