海外ではふぐの調理をするのに調理師免許は必要か？

ふぐは肝臓や卵巣などに毒がある場合があるため、ふぐを調理するには調理師免許が必要なことは広く知れ渡っています。

日本にはそういった制度があるからこそ、扱い方によっては危険なものになってしまう種類のふぐも安心して味わうことが出来ます。

では、海外にもふぐの調理師免許はあるのでしょうか。

海外でもふぐの調理に免許が必要であれば、安心して海外でもふぐを食べることが出来ますよね。

今回は、海外のふぐの調理師免許についてまとめました。

そもそも海外ではあまりふぐを食べる風習がない

皆様、海外でふぐを出すお店を見たことがありますか？

実は日本以外の国ではふぐ食の風習がないことがほとんどですので、海外でふぐの店を見たことのある方は少ないのではないのでしょうか。

アジア圏の国や環太平洋地域ではふぐを食べる国もあるそうですが、そういった国の中でもふぐを食べる人は一部のみのようです。

ふぐを食べる文化のない国には「わざわざ毒のある魚を食べるなんて日本は変だ」と思っている方も少なくない様子。

そんな状態ですから、外国ではふぐを食べない＝調理する人がいないので、ふぐの調理に免許が必要な国はほとんどありません。

韓国にはふぐ調理師の免許が存在する

数少ないふぐ食の文化のある国・韓国が数年前にふぐ調理の免許制度を導入しました。

韓国でもふぐ食の知名度はあまり高くはありませんが、少しずつ浸透していっているようで、栄えている街にはお店があるようです。

日本よりも安く食べられることから、韓国に旅行に行ったついでにふぐを食べる日本人旅行者もちらほら。

ただし、まだふぐの扱いに慣れていないお店があることも事実ですので、もし海外でふぐを食べようとする場合はあらかじめお店の評価を調べておいた方が安心できます。

無免許で運営してしまっているお店もありますので、免許の有無や調理師のふぐ調理歴なども出来ればチェックしましょう。

実は日本でも無免許でもふぐの調理が可能な場所が……

日本国内であればふぐの調理に必ず免許が必要なのだから、安心して食べられる……そう思いがちですが、実は日本国内には講習を受けただけでふぐの調理が出来てしまう地域があるのです。

実はふぐの取り扱いについては国ではなく都道府県が定めているため、山形県や福井県、大阪府、岡山県、佐賀県、大分県は講習のみで試験がありません。（今後変更される場合があります）

試験が必要な免許制度ではないので、講習のみでの経営が通常という場合もあるのです。

県によっては実技講習もないところがありますので、ふぐを食べる際は国内・海外問わずお店やその地域の免許制度について調べてからにしましょう。