コスモスの合唱でアルトパートを歌うコツ

合唱の名曲、コスモスのアルトパートを歌うコツ。

学生の合唱コンクールはもちろんのこと、大人のサークル活動でも人気が高まりつつある合唱。

実にさまざまな曲が合唱の題材にされていますが、なかでも「コスモス」は人気の曲です。

今回は、このコスモスのアルトパートに焦点を当ててみましょう。



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コスモスは合唱の人気曲。壮大な世界をあなたの合唱団も表現できます。

コスモスは、音楽ユニットのAquamarineが、1998年に発表し、2000年には3部合唱曲として編曲され、以降は日本全国の学校などでの合唱で愛されている曲です。

宇宙のもつ規則性、美、大きなうねりを題材にした壮大なイメージの曲ですので、大人数で歌い上げたときには、その大きなイメージと相まって、素晴らしい合唱になるものです。

アルトパートのおかげで、音が心地よい波形になる。

アルトパートはソプラノパートの音を下支えし、音として厚みを増す効果を狙っていますので、独唱と比較したときに、聞いた人に対してより複雑玄妙で深みのある音を楽しんでもらえるのです。

音色というのは、音の波形で決まるものですが、複数の人が同時に歌うことで、その人その人で違う声の波形が重なり、人の脳が心地よいと感じる、規則的かつなだらかな波形が生み出されるというわけです。

これを俗にハーモニーと呼びます。

サビの繰り返しで、他の2部パートと同期させていく。

このコスモスという合唱曲が優れている点は、「光の声が空高く聞える、僕らは一つみんなみんな」という歌詞の部分を、何度も繰り返すという点にあります。

そのため、このパートを1回目2回目3回目…と繰り返していくうちに、ソプラノもアルトもテノールも慣れていって、回を重ねるごとによく響いていくのです。

この、歌いながら調整できるという点はこの曲の人気を支えている一つの要因であるといえます。



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アルトは歌声を遠くに響かせながら、ゆったりと歌う。

合唱を弦楽器の重奏に例えると、ソプラノはバイオリン、そしてこのアルトはチェロといった感じです。

軽やかな高音が魅力のバイオリンと、落ち着いた雰囲気の音が魅力のチェロが、互いの良さを補い合っています。

これと同じことを合唱でもすればよいので、アルトパートは、聞いていて眠くなるような心地よい音を響かせ、遠くまでのびやかに音を届かせるイメージで歌いましょう。

実際、低い音、つまり周波数の少ない波長の長い音の方が、遠くまで届くというのは汽笛や線路の音で有名だと思います。

そのためには、ブレスの回数を減らし、大きなゆったりとした呼吸とともに歌うということを意識して練習するとよいでしょう。

聞く人を感動させる合唱。そして宇宙へ…。

以上をまとめますと、合唱曲「コスモス」のアルトパートを上手に歌うには、1、「光の声が空高く聞える、僕らは一つみんなみんな」という部分を、回を重ねるごとにソプラノ、テノールと同期させていく。ということと、2、遠くに優しく響かせる低音の歌声をマスターする。

という2つの点を重視することにあるといえます。

皆さんも、美しいハーモニーを奏でて、合唱コンクールを聞きに来たオーディエンスを、果てしない宇宙へと連れて行ってくださいね。



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