コスモスの咲く時期は、地域によってどう違うの?
中南米原産の花でありながら、日本の秋の風景の一部となっているコスモス。
コスモスは日本の象徴でもある菊の一種ですから、それも無理のない話なのかもしれません。
コスモスは寒い地域から順に咲き始めるため、秋の到来を告げる花ですが、開花の時期は地域によって微妙に異なります。
その傾向を探って見ましょう。
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花は季節を告げる使者。地域によって開花の時期はズレる
よく、日本の四季は季節ごとに表情がはっきりとしており、それによって植物の植生も多様化していることが、日本の魅力のひとつだという意見を耳にします。
早春の雪解けとともに梅が咲き、桃が咲き、そして桜が咲く…という春の移ろいや、初夏のアヤメやあじさい、そして真夏のひまわり…といった具合です。
このように、花というのは季節を教える使者でもあります。そして日本は東西に長い地理的な特徴を持っていますので、地域によって開花の時期もズレを見せます。
例えば桜が有名で、日本の桜の咲く場所で最も西南端である沖縄県では、三月の初めにもう桜が咲いてしまいます。
そして九州、近畿、関東…と、東北に向けて順番に、桜の開花がなされていきます。
これを俗に、桜前線の北上ともよばれていますよね。
コスモスは秋の花なので、桜前線とは逆向きになる
さて、漢字で秋の桜とかくコスモスもまた、秋の季節をその土地ごとに告げる花です。
具体的には、九月上旬から十一月初頭までが コスモスの開花シーズンとなります。
ここで注目したいのは、桜は春の花であるため、暖かくなるにつれて開花していくのに対し、コスモスは秋の花ですので、気候が寒く、日照時間が短くなることで開花していくということです。
ですので、日本では緯度の高く、寒い地域から順に咲いていくことになり、これは桜とは逆になります。
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開花時期が地域によって違うことを利用して、こんなテクニックも。
この性質を利用して、日本横断の旅行の計画次第では、二つの季節を行ったり来たりする錯覚を味わうこともできます。
南西から東北に向けて広範囲に移動すれば、夏の花々から秋のコスモスなどへと変遷する様子を駆け足で楽しむことができますし、逆に東北から南西へとむけて広範囲に移動すれば、コスモス開花の南下と足をそろえて旅行することも可能だからです。
よって、旅行期間中に、いろいろな種類のお花が開花しているのを見たい場合は南西から東北に向けて移動するスケジュールを立てればよいし、コスモスが好きで、なるべく長い間、コスモスが開花している姿とともに旅行を楽しみたいと言う場合には、東北から南西にかけて移動すればよいということになります。
まぁ、こんなことを旅行のスケジュールの優先順位の上位に持ってくる人は少ないでしょうが、一応参考にはなると思います。
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