銀杏臭いまな板の臭いを消す方法は?
イチョウは、繁殖力が強く、真っ直ぐに伸びる特性で高さ20メートル以上になる巨木となり、種子は銀杏として食用に、葉は紅葉の鮮やかさにより観賞用として、しなやかな木の特性を生かして木材として利用するため、古くから栽培され、イチョウのまな板は、その特性により最高級品とされ、高級料理店や老舗などのプロの料理人に人気があります。
贈答品としても嬉しい高級品ですが、家庭で使用するには、銀杏のあの特有の臭いにはやっぱり悩まされるようです。
そこで、イチョウの木がなぜ臭うのか、その特性と臭いを消す方法を探してみました。
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■イチョウの木の特性
・木に癖がないため加工しやすい
・高級料理店のまな板として使用
イチョウの木は、油分を含み水はけが良く、火に強い木材として広く知られ、木に癖がなく加工しやすいため、家具や建具などの建築木材として、生活の様々な場面で利用されています。
この他には、碁や将棋などの盤、高級料理店の料理人が愛用するまな板として使用されています。
イチョウのまな板としての特徴として、殺菌効果が高く、フラボノイドを含んでいるため食材の臭いが付きにくい、乾きが早く、材質が柔らかいため弾力があり包丁を傷めない、熱などの温度変化に強く割れやひびを起こしにくい、表面が滑らかで反りや歪みが少ない、軽くて扱いがしやすいなどたくさんの特質を備えており、まな板の中では、最高級の材木とされています。
■イチョウの臭いの元
・樹木を虫に食われたり、種子をネズミなどの小動物に食べられないため
・種子が付かない雄株は、臭いが少ない
イチョウの実が成熟する過程で出てくるあの強烈な臭いは、耐えられないほどです。
強烈な臭いの元は、酪酸(らくさん)とヘプタン酸によるものです。
酪酸は、チーズなどの発酵食品に含まれるもので臭いの代表とされ、ヘプタン酸も同様に腐敗物のような臭いを出します。
イチョウは、樹木を虫に食われないように、種子をネズミなどの小動物に食べられないようにするために、あの強烈な臭いを発するようになったと言われています。
樹木全体に酪酸とヘプタン酸を保有しているため、特に木の中心部を使用したまな板の場合、臭いも強くなるようです。
銀杏の実がなる雌株に臭いが出やすいため、まな板に加工する木は、臭いが少ない雄株が選ばれているようです。
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■イチョウのまな板の強烈な臭いを消す方法
・使用しているうちに臭いが消える
イチョウのまな板は、高級品とされ、贈答用としても人気の商品です。
イチョウは、臭いを薄めるためにも、自然乾燥を5~6年とさせてから、まな板として加工します。
それでも最初はあの独特の臭いが気になるようです。
そういった場合は、2~3日、日陰干しにします。
また、使用しているうちに臭いが薄まりますから、水をかけて拭いて乾燥させる作業を5~6回繰り返します。
段々と臭いが薄まり、独特の臭いに慣れることもありますが、しばらくすると臭いは消えていくようです。
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