リゲインエナジードリンクのCMは40代男性に好評!
栄養ドリンクとして、1988年、第一三共から発売された初代『リゲイン』。
『勇気のしるし』を歌う時任三郎扮が「24時間戦えますか?ビジネスマ~ン!ビジネスマ~ン!」と歌うCMが記憶に新しい人は少なくないと思います。
そして2014年に発売された進化版とも言える『リゲインエナジードリンク』のCMは、歌詞やキャッチコピーを変えながらも初代の色を残し、ターゲットを『サラリーマン』に絞っている戦略を伺わせます。
そんなリゲインCMシリーズを歴史を追いながらご紹介します。
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初代リゲインのCMはバブル期絶頂の日本を象徴!
時任三郎が、リゲイン片手にエネルギー溢れるサラリーマンを演じているこのCM、1988年に初代『リゲイン』が発売された時の初代CMです。
その頃はまさにバブル絶頂期。
リーズナブルな物より高いものの方が飛ぶように売れる時代でした。
24時間休みもせずに働くことが美徳だとされ、肩で風を切って働いていたお父さんたちが目に浮かびます。
元気に満ち溢れる日本社会を象徴するCMとなっています。
この頃は、リゲインと並んで『アリナミンV』や『ユンケル』『エスカップ』『リポビタン』などの栄養ドリンクがシェアを競いました。
まさに24時間闘うという時代に栄養ドリンクは欠かせなかったのでしょう。
バブル崩壊後はサラリーマンの疲れを癒す栄養ドリンクCM
それまでと一転、バブルが崩壊した日本で背中を丸くして働くサラリーマンを演じるのは佐藤浩市。
どっぷりと疲れた様子のサラリーマンに必要なのは、やはり栄養ドリンクであることに変わりはないようです。
「その疲れにリゲインを」というキャッチフレーズでサラリーマンを慰める役目だったのですね。
2007年に、サラリーマンの過酷な現状が栄養ドリンクのCMに!
「いつまでも疲れたサラリーマンではいられない!」と、サラリーマンが前向きに考え始めた時代が映し出されたCM。
2006年は日本が力強い景気回復を実感した時代でもあり、このCMにも経済回復への希望が現れていたと思います。
この時には、エナジードリンクが日本市場に既に出回っていました。
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リゲインエナジードリンクのCMが誕生!
2014年、リゲインエナジードリンクが販売されたと同時に、時代を表わすCMも誕生しました。
今までのサラリーマンとは、表情の真剣味(明るさ?)が異なるのが印象的なサラリーマンが、笑顔でエナジードリンクを飲む後ろで、『うる星やつら』のラムちゃんが歌いながら飛んでいます。
歌詞は初代から起用されてきた『勇気のしるし』の替え歌版で、「24時間戦うのはしんどい」「それぞれのエナジー」「3~4時間戦えますか」と、控え目な前向きさとサラリーマンの正直な気持ちが表れているのではないでしょうか。
自分らしい働き方で、疲れない程度に頑張ろう!という軽快さが今の時代を表わしていると言えるような気がします。
なぜラムちゃんが起用されるに至ったか!?
リゲインが進化してエナジードリンクとなっても、バブル時代に人気のあったキャラクターである『うる星やつら』のラムちゃんを起用したのには、次の理由が考えられます。
- 黄色と黒であるリゲインカラーとラムちゃんの服の色がマッチした。
- エナジードリンクへと進化したリゲインを楽しみにしているであろうと思われる40代の男性サラリーマンをターゲットに絞った。
そのため、彼らがバブル時代を思い出すキャラクターであるラムちゃんを起用するに至った。
町の中のイベント等でラムちゃんの格好をした若い女性が、40代男性にリゲインを配ってくれる、それに魅力を感じない40代サラリーマンがいるでしょうか?
各時代背景を柔軟に映し出したCMが面白いと共に、今の時代、誰をターゲットにするかという戦略を、他メーカーと差別化することがリゲインの成功の秘訣かもしれません。
今後、時代が変わると共に、リゲインがどのように移り変わって行くか目が離せません!
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