スプリングコートを洗濯しよう!自宅でできる方法を紹介
春~初夏の羽織ものとして人気のスプリングコート。
気温の高くなる日中、着たまま外出を続けていると、皮脂や汗で襟回りや袖口が汚れてしまいます。
スプリングコートという性質上、白っぽい色味や淡いカラーのものが多いため、汚れや黄ばみが目立って不潔に感じてしまいますよね。
ワイシャツやTシャツなら日頃から自宅でお手軽に手入れができますが、コートとなると敷居が高くて自分でケアするのを躊躇する人も多いかもしれません。
しかし、スプリングコートは軽く薄い上に、扱いやすい素材を用いているケースも意外と多いです。
そのため、もしクリーニングに出すほど高価じゃないけど、汗ジミや黄ばみがすっきりしたらラッキー程度にお考えなら、自宅でお洗濯してみてはどうでしょうか?
多くの家庭で常備している4つの洗剤で、簡単に黄ばみ汚れを落とす方法をご紹介いたします。
スプリングコートの黄ばみに働く4つの洗剤
スプリングコートを自宅で洗いたい場合、用意して欲しいのは以下の4つの洗剤です。
- 洗濯用石けん
- 酵素系漂白剤
- 重曹
- ドライマーク衣料用洗濯洗剤
1つ目は、洗濯用石けんです。
まずは石けんを黄ばみの強い部分につけて、シミ抜きをしましょう。
2つ目は酸素系漂白剤、そして3つ目は重曹です。
これら2つを混ぜてシミ抜き用の漂白溶液をつくり、汚れの気になる部分に塗布します。
そして最後の4つ目、ドライマーク衣料用の洗濯洗剤を使い、洗濯機で洗いましょう。
詳しくは以下の項目より、説明していきますが、くれぐれも自己責任で行ってくださいね。
筆者も実際に試した経験がありますが、表地が綿100%、裏地ポリエステル100%で撥水加工がとれた年季の入ったスプリングコートで行いました。
もしもの不安がある場合は、信頼のおけるプロ(クリーニング店)にお任せするのをおすすめしますが、自宅での洗濯に挑戦したい方は以下を御覧ください。
スプリングコートの黄ばみ落とし① 洗濯石けんでピンポイント洗い
洗濯石けんは固形石けんがおすすめです。
汚れの気になる部分、おそらく襟回りや袖口がメインでしょう。
コートを水でさっと濡らして、石けんを優しくこすりつけます。
微妙に泡立つので、毛先の柔らかい使い古しの歯ブラシ等で軽くトントン叩きます。
注意したいのが、絶対に力強くこすらないことです。
こすると表面の繊維が毛羽立ったり、素材を傷めたりします。
黄ばんでる範囲が多いと時間がかかるかもしれませんが、決してこすらないよう注意してください。
汚れている部分の、軽い叩き洗いが終わったあとは、石けんを丁寧に洗い流しましょう。
ここで石けんがきれいに落とせていないと、石けんの残りかすが別の汚れの原因になってしまうので、十分に洗い流すようにしてくださいね。
スプリングコートの黄ばみ落とし② 漂白剤+重曹でシミ抜き
酸素系漂白剤と重曹を1:1の割合で混ぜた溶液をつくります。
漂白剤単体でも効果はありますが、重曹をプラスすると漂白パワーが上がり、出来上がりに差が出ます。
そのため、家庭に常備している場合はぜひ加えることをおすすめします。
コートの素材や色味によっては、色落ちしたり生地が薄くなるなどのトラブルは否定できませんので、まずは目立たない部分でテストすると良いでしょう。
また、使う漂白剤は塩素系を避け、必ず酸素系漂白剤を用いるようにしてください。
出来た溶剤を汚れの気になる部分に塗って、時間に余裕がある場合は10~15分間ほど置いておきます。
これは、生地の繊維の奥まで漂白液を行きわたらせるためです。
表面的な黄ばみや汗ジミの汚れは、洗濯石けんを使って叩き洗いした時点である程度はすっきり落ちています。
この段階では繊維に入り込んだ汚れを浮かせることが目的なので、生地に漂白剤を浸透させると、さらに効果がアップします。
スプリングコートの黄ばみ落とし③ ドライマーク用洗剤で洗う
最後に、縮みや色落ちを防ぐことのできるドライマーク用洗剤を使って洗濯機で洗っていきます。
漂白剤が汚れの気になる部分に塗布されたままですが、そのまま洗濯ネットに入れます。
お使いの洗濯機にドライコースがあれば、それを選んで洗っていきましょう。
ドライコースがなければ、水流を弱くして、できるだけ衣類が動かないようにサイズの合った洗濯ネットを用いるようにします。
ドライマーク用洗剤の希釈方法はしっかり確認して、使用方法や用量を守るのも忘れないようにしてくださいね。
ちなみに家庭用洗濯機のドライコースとは、ドライクリーニングの意味ではなく「水洗い」です。
洗濯槽のなかで、あまり衣類を動かさずに、水流で洗濯溶剤を移動させて、生地を傷めないように洗うのがドライコースの正体です。
まとめ
- スプリングコートを自宅で洗う場合は、洗濯石けん・酸素系漂白剤・重曹・ドライマーク用洗剤を準備
- はじめに汚れのひどい部分は、洗濯石けんをつけて歯ブラシなどで軽く叩いて汚れを落とす
- 汚れが広範囲だとこすりたくなるが、絶対にこすらず優しく叩いていくこと
- 次に繊維の奥の汚れを浮かせるために、酸素系漂白剤+重曹の溶液をつくり汚れに塗布して時間をおく
- サイズの合った洗濯ネットに衣類を入れて洗濯機にイン
- 最後にドライマーク用洗剤を規定量入れ、あればドライコース、なければ一番水流を弱くして洗っていく
今回ご紹介した方法で、ある程度の黄ばみは落ちるでしょう。
しかし、高価なコートや特殊な素材の衣類はプロにお任せするのが安心です。
普段使いでトラブルが発生しても惜しくないコートで、まずは一度お試しくださいね。
洗濯機で洗ったあとは、シワシワになっていますので、アイロンをかけましょう。
その場合、生地によってはテカテカになるおそれもあるので、当て布もお忘れなく。
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