松茸を栽培する方法は?高くて買えないから自分で育てたい!

国産松茸は1本1万円もするので、なかなか手が出ませんね。

多くのご家庭では国産はあきらめて、中国産かアメリカ産の松茸が食卓に上っていると思います。

例え輸入松茸であっても、決して頻繁に食べられるようなお値段ではありませんから「高くて買えないなら自分で栽培したい!」と思ったことはありませんか?

わたしはあります。

そんなに費用がかからず栽培できるなら自分で栽培して思いっきり食べたいし、知り合いに安く分けてあげてお小遣い稼ぎもできるかもしれません。

今回は、素人が松茸を栽培する方法はあるのかを徹底的に調べてみました。



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松茸発生に必要なシロとは?

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まず、松茸が育つ環境を調べてみましょう。

松茸はアカマツの根元で採れますから、アカマツがないと松茸は育たないのでしょうか?

松茸とは、松茸の菌糸とアカマツの根が一緒になった塊である「シロ」というものに沿って生えるキノコです。

シロはアカマツの周りにリング状に自然発生して、毎年10~15cmずつ外側に広がっていきます。

このシロはアカマツの根に自然発生するものなので、庭にアカマツを植えればシロができるのでしょうか?

実は、松茸の生えやすい松林にはいろいろと環境条件があって、ただアカマツの木さえあればシロが自然発生するなどという単純なことではないのです。

素人が松茸栽培に成功した例は?

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では、これまで素人が松茸を栽培して成功した例はないのでしょうか?

今のところ残念ながらありません。

2003年、シイタケと松茸の菌を混合して人工栽培に成功したという「融合マツタケ」がマスコミに取り上げられて話題になりましたが、結局は単なるシイタケでした。

松茸は高くて手が出ないことから、それ以前にも同じような詐欺的商法がありました。

キノコを栽培している人には「松きのこ」の栽培を勧めるダイレクトメールが送られてきたりもしますが、これは「融合マツタケ」と同じもので単なるシイタケです。

「松茸栽培キット」のようなものも存在しませんから、騙されないようにしなければいけませんね。



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専門家なら松茸を人工栽培できるの?

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では、素人には無理でも専門家なら松茸の人工栽培ができるのでしょうか?

大学、大手キノコ生産会社、バイオ関連企業などが松茸の人工栽培技術確立に向けた研究を行なっています。

「感染苗による人工シロ形成」から始まって、「苗根合成による感染苗育成」「合成菌根のカプセル化」という難しくてよくわからないものや「マツタケ山づくり」まで、専門家の方々もがんばっていますが人工栽培の技術はまだ確立されていないようです。

たまに松茸ができたという話も聞きますが、毎年できるわけではないようなので偶然だったのかもしれませんし、もしかしたら人工栽培技術確立の日は近いのかもしれません。

ただ、一般の素人が松茸を栽培できるようになる日はまだまだ遠いと言えるでしょう。

まとめ

  • 松茸発生に必要なシロは数年かかって自然発生する
  • 素人にも栽培できる「松茸栽培キット」は存在しない
  • 専門家も松茸の人工栽培技術の確立には至っていない

今回は、松茸は高くて買えないので自分で栽培できるのか気になっている方のために、素人が松茸を栽培する方法を調べてみました。

残念ながら、特別な環境のアカマツ林に自然発生する松茸の栽培は、素人には無理だということが調べれば調べるほどはっきりしました。

やはり松茸がお高いのにはそれなりの理由があったのです。

今後は人工栽培はあきらめて、少しキズのある「訳あり松茸」をネットで買ったり、松茸狩りに行ったりして松茸料理を楽しもうと思っています。

いつか技術が進歩して松茸の人工栽培ができるようになるまで、貴重な自然発生の松茸を感謝して美味しくいただきましょうね。



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