バイトでも学歴や志望動機はしっかり答える事が合否のポイント！

イニシャル：A.Uさん （男・20代前半）

アルバイトの面接に行った時のことです。

高給な賃金に惹かれたその仕事の内容は「コンピューター占い」です。

◆簡単な仕事で高給だけど雇用契約までが面倒

仰々しいオフコンを持ち込み、姓名・生年月日・性別を聞いてパソコンに打ち込むと、占い結果が自動的にプリントアウトされ、そこに書かれている内容を説明してあげると言う仕事です。

「占い」って聞くと怪しい感じがすると思いますが、スーパーとか百貨店の催事で行われるものなので、出店者（雇い主）も開催者（スーパー等）もしっかりした会社で仕事の内容には安心していました。

「電話連絡後に履歴書を郵送しその書類選考の結果で面接をする」ってちょっと面倒なバイト申込みです。

採用条件に「大卒程度の学歴」となっていたのも内容説明があるので一般常識を読み取ってふるいにかけようとしたのだと思います。

でも4日間で給料8万円だけどバイトにしてはちょっと面倒な気はしました。

◆面接官にイラっ！

運よく書類選考に合格！早速会社に出向き面接を受けたのですが、なんと変わった面接官だったわけです。

部屋の前には面接待ちの数人が待機し順番に呼ばれます。

先に面接が終わって部屋から出てきた人は首をかしげて帰って行き、「なんかメンドイ…」と思ったのですが、魅力的な給料が頭に浮かび頑張ることにしました。

部屋に入ると何も言わずこちらを見ています。

「こんにちは、よろしくお願いします」最初に挨拶したのはこちらです。

「どうぞ」と椅子のほうに目配せして面接が始まりました。

正直「感じ悪い奴だなぁ」と思ったのですが、いままで数多くのバイト面接をしたけど「わざわざお越しいただき、ありがとうございます」くらいは普通で、「面接してやる感」が溢れ出ているような気が伝わってきます。

◆書類選考の学歴や志望動機なんて関係ないってこと

大学の専攻や卒論についてなどバイトに関係のない話をいくつかの質問されたあと、面接官から「わが社を受けた志望動機は？」と聞かれて暫し沈黙です。

バイトの面接でしかもわずか4日間ですから「わが社を選ぶ動機なんてあるわけないでしょ！」と心では思いましたが、ニコッと笑って「たくさんの方と直接会話ができる機会を与えていただけると聞いていましたので応募させていただきました」と優等生回答を伝えると、ニヤッと笑って「合格です」と今までとは一変した態度になりました。

無料占いの場合にはクレーマーとかシツコイ人の対応が不可欠で、いちいち腹を立てる人は向かないそうです。

◆「あぁそう言うことだったのね」って面接

あえて不躾な態度をとり、学歴など「なんでそんな質問をするんだ」ってことを聞いても、にこやかに返事ができれば大丈夫って事だったそうです。

言われてみれば「あぁそう言うことだったのね」ってことでしたが、たぶん先に面接を終わった人はこの質問の理由を聞かなかったから首をかしげて帰っていったんだと思います。

そういうことで応募者多数の面接でわずか3人の枠に入り、いまでも催事がある時には短期の仕事をちょくちょく貰っています。