牡蠣の食あたり症状って感染する?怪しいと思ったら読んで!
牡蠣を食べた家族が、どうやら食あたりになってしまったらしく具合が悪くなってしまった……。
真っ先に心配するのは本人の体調ですが、お子様がいらっしゃる家庭では感染も心配ですよね。
いつも自分が牡蠣にあたるリスクは気を付けていましたが、感染する可能性に関しては全く考えたことがありませんでした。
そこで今回は今後同じことがあった時にしっかりと対処するためにも、
- 牡蠣の食あたりの感染性について
- 感染を防ぐ方法
- 感染した場合の対処法
について調べてみました。
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牡蠣の食あたりは感染するの?
牡蠣の食あたりの原因は主に腸炎ビブリオ、貝毒、ノロウイルスの三つです。
人から人へ感染するか否かも含め、それぞれの特徴をまとめてみましょう。
腸炎ビブリオ(食後すぐに症状が出た場合)
細菌=腸炎ビブリオが原因の食あたりは、強い腹痛や下痢などノロウイルスと似たような症状が出ますが、空気感染することはありませんのでご安心下さい。
吐瀉物などは慎重に処理すべきですが、症状のある当人を厳重に隔離する必要はありません。
貝毒(食後半日ほどで症状がでた場合)
次に、貝毒が原因の食あたりの場合ですが、こちらも空気感染はしませんが、腸炎ビブリオ同様に吐瀉物の処理に注意し、当然ですが回し飲みなどは避けましょう。
貝毒には麻痺性のものと下痢性のものがあり、麻痺性貝毒は重い症状になると死に至るケースもあります。
感染の危険性はありませんが、本人が痺れを感じているようであればすぐに病院に連れて行きましょう。
下痢性のものは下痢、嘔吐、腹痛などの症状で、腸炎ビブリオやノロウイルスの症状と似ていますが発熱することがないのが特徴です。
ノロウイルス(食後1日~2日してから症状が出た場合)
ノロウイルスには、ご存じの通りすさまじい感染力があります。
嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが主な症状で、他の二つの食中毒に比べると食べてから症状が出るまでに1日~2日程度時間がかかることが特徴です。
ノロウイルスは空気感染しますので、吐瀉物はもちろん、ほんの少しの咳やくしゃみでも感染しますし、感染者が触れたドアノブなどからも間接的に感染してしまうことがあります。
牡蠣の食あたりは似たような症状が多いですが、牡蠣を食べてから1日~2日程度経って症状が出た場合は感染する可能性のあるノロウイルスかもしれないという疑いを持った方がよいでしょう。
ノロウイルスによる感染が疑われる場合は感染のリスクが高く危険です。
家族にうつる可能性もあるので、次の予防方法をチェックしてください。
ノロウイルスによる感染を予防する方法
ノロウイルスは、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。
感染者を一室に隔離し、感染者が触れたと思われるものを全て次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムの使い方
ドアノブ、トイレ、浴槽などは次亜塩素酸ナトリウムをたっぷり染み込ませたペーパータオルで拭き、使用後のペーパータオルは必ずビニール袋に入れて捨てましょう。
使用していた衣服は絶対に他の人のものとは一緒にせず、次亜塩素酸ナトリウムに漬け置きするか煮沸消毒をしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムはどこで売っている?
次亜塩素酸ナトリウムは薬局に取り扱いがあります。
それ以外にも、ハイターやキッチンハイター、台所用・洗濯用の塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主成分ですので代用することも出来ます。
消毒目的で次亜塩素酸ナトリウムを使用する時は、5%濃度の塩素系漂白剤(ハイター・キッチンハイターが当てはまります)を250倍希釈して使用しましょう。
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家族全員が予防するために気をつけることは?
どんなに消毒をしてもどこかからウイルスを貰ってしまう可能性がありますので、こまめにしっかり手を洗うように心がけて下さい。
ノロウイルスの場合はアルコール消毒は効果が乏しいため、石鹸でゴシゴシとしっかり手や手首を洗うようにしてください。
また、症状が出ていなくとも自分や他の家族に既に感染している可能性も充分に考えられますので、マスクをするなどして感染拡大を防ぐことも大切です。
ノロウイルスにならずに済むにはどうすればいい?
ノロウイルスは加熱処理することで菌を死滅させることが出来ます。
残念ながら生の牡蠣を食べるリスクはなくすことが出来ませんので、ノロウイルスを避けるには加熱するしかありません。
さっと加熱するのではなく、牡蠣の中心部分が85℃以上になってから少なくとも1分半は加熱し続ける必要があります。
しっかり加熱したつもりでも中まで火が通っていなかったため、カキフライにしたのに食中毒に……ということも考えられます。
また、牡蠣の調理に使用した器具やまな板はしっかりと消毒するよう心がけましょう。
使用した器具は次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、まな板や布巾などはノロウイルスが死滅する85℃以上の熱湯をかけて消毒するとよいとされています。
まとめ
- 牡蠣の食あたりで人から感染するのはノロウイルス
- 牡蠣を食べて一日程度経過してからの嘔吐などは感染の可能性大
- 感染者を一室に隔離し、消毒を徹底し感染の拡大を防ぐ
牡蠣の食あたり=ノロウイルスかと思い込んで姉妹勝ちですが、実は食あたりにも種類があったのです。
もし牡蠣を食べて食中毒になった時は、発症までの時間や症状などでノロウイルスかどうかを見極めて対処していきましょう。
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