牡蠣にあたるとでる症状と期間は?食中毒と思ったらすべきこと!

近頃では都内を中心にオイスターバーが登場し始め、今までよりもずっと気軽に牡蠣が食べられるようになりました。

しかし牡蠣と言えば気になるのが食あたりです。

以前に友人と旅先で牡蠣を食べた時に、私は大丈夫だったのですが、友人は同じ牡蠣を食べてひどいあたり方をしていました。

その時はどうしたら良いか分からずテンヤワンヤになったことがありました。

今、この記事を読んでいるあなたや周囲の御家族は、もしかしたら牡蠣に当たって下痢や腹痛などでお辛い状況かもしれません。

私のように、どうしたら良いか困ることがないよう、

  • 牡蠣にあたるとでる症状ってどんなの?
  • 症状が続く期間は?
  • どうやって対処すれば良いの?

という内容についてご紹介します。



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牡蠣にあたるとでる症状と期間

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牡蠣にあたるとでる症状は腹痛、下痢、嘔吐、発熱、場合によっては痺れなどの症状が引き起こされます。

出てくる症状は原因となる菌の種類によって異なり、症状が続く期間もそれによって異なります。

まずは今現在、自分が出ている症状と症状が出始めた期間から、原因菌を特定しましょう。

そうすることで、いつまで症状が続くのかの目安が分かります。

牡蠣による食あたりの原因菌は3種類に分けられます。

食後すぐに症状が見られた場合

食事中に症状が出た場合は貝毒によるものと考えられます。

特に、痺れの症状がでた場合は深刻ですので、すぐに病院に行って下さい。

  • 主な症状①:体の痺れ(麻痺性貝毒)
  • 主な症状②:下痢、腹痛、嘔吐(下痢性貝毒)
  • 潜伏期間:食後30分~4時間

※潜伏期間には個人差があります。

貝毒による食あたりは、体が痺れる麻痺性のものと、下痢、腹痛、嘔吐などの症状が見られる下痢性の2種類あります。

麻痺性貝毒は唇や喉から痺れ始め、手や足まで痺れが広がることもあり症状が重い場合は死に至るケースもあります。

下痢性貝毒は腸炎ビブリオによる食あたりと症状が似ていますが、発熱がないことと、潜伏期間が短くすぐに発症することが特徴です。

下痢性貝毒の場合、死亡例はありません。

麻痺性の貝毒であれば、1~2日で治まると言われています。

下痢性の貝毒であれば3日以内に治まると言われています。

食後半日ほどで症状がでた場合

細菌(腸炎ビブリオ)が原因菌と考えられます。

この菌の特徴は下記の通りです。

  • 主な症状:強い腹痛、下痢
  • 他の症状:発熱、嘔吐を伴うこともある
  • 潜伏期間:食後2時間~12時間

※潜伏期間には個人差があります。

最初は少しお腹が痛い程度なのが、時間とともに激しい腹痛に変わります。

また、最初は下痢が止まらず、トイレから離れられなくなりますが、しばらくすると下痢も治まってきます。

発熱がでた場合は38度くらいまででることがあります。

牡蠣の食あたりの中では比較的軽症となります。

牡蠣を食べてすぐに腹痛や下痢の症状が出た場合は腸炎ビブリオによる食あたりを疑いましょう。

症状が続く期間は2日程度と言われていますが、長い人だと1週間程続くことがあります。

食後2日程経過してから症状がでた場合

食後2日ほど経ってから症状がでた場合はノロウイルスの可能性が高いです。

ノロウイルスの特徴は下記の通りです。

  • 主な症状:激しい下痢、嘔吐、吐き気、腹痛
  • 他の症状:発熱を伴う場合もある。(高熱にはならない)
  • 潜伏期間:食後1日~2日

※潜伏期間には個人差があります。

食後しばらく(2日ほど)してから症状がでた場合はノロウイルスの可能性が高いです。

とにかく激しい下痢と嘔吐・吐き気に襲われます。

吐き気に関しては、胃がムカムカして吐いてしまうという感じではなく、

急な吐き気に襲われて、嘔吐してしまうことが特徴ですので、常に嘔吐用のバケツなどを用意しておきましょう。

個人差がありますが、症状は1週間ほど続くとされています。

対処方法は?

薬による症状の緩和ですが、残念ながら使用できる市販薬はありません。

発症した時の対処方法は以下の通りです。

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  • 安静にする
  • 水をしっかり飲む
  • 下痢はしっかり出す(下痢止めを飲まないこと!)

脱水症状を回避しよう!

嘔吐・下痢が続くと脱水症状を引き起こす場合があります。

そうならないよう、水分をよくとり、無理に動き回らず安静にしていることが一番の良策です。

症状がでている間は食事も摂りづらいでしょうから、水分摂取には栄養補給も兼ねてスポーツ飲料水が適しています。

ゴクゴクと大量に飲まず、吐き気・下痢が悪化しない程度に少量ずつ飲むのがコツです。

自己判断で服薬しない!

嘔吐や下痢がつらい症状なのはよくわかりますが、自己判断での服薬は絶対に避けるべきです!

嘔吐や下痢には体内に貯まった悪い菌を外に出す働きがあります。

吐き気止めや下痢止めを服薬してしまうと、菌が体内にとどまり、症状が長引いてしまう可能性があります。

病院に行くことも検討する

症状が耐えられない場合は病院の胃腸科を受診しましょう。

また、ノロウイルス以外、3日以内に回復することがほとんどです。

これ以上の期間が経過しても症状が持続する場合は病院に行った方が良いかと思います。

あと、

痺れがでた場合はとにかく救急車で病院へ!これは急を要する症状ですので、通常の食あたりと考えないでください。



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誰かにうつる?

腸炎ビブリオや貝毒による食中毒は人から人に直接うつることはありませんが、ご存知の通りノロウイルスはとても感染しやすいウイルスです。

空気感染の可能性は極めて低いのですが、飛沫感染のリスクは充分にあります。

咳が出る症状ではありませんが、嘔吐や下痢をした際の汚物に大量のノロウイルスが含まれます。

そのため、周りに飛び散った汚物に触れた人が感染……という可能性があります。

汚物を処理する際は必ずマスク・使い捨てのビニール手袋をして、使用したペーパータオルなどはビニール袋に入れて処分をするようにしましょう。

処理をした際は、必ず石鹸で手洗いし、アルコール消毒もしておきましょう。

まとめ

  • 牡蠣にあたると腹痛、下痢、嘔吐、発熱、痺れの症状が出る可能性がある
  • 下痢止め、吐き気止めの市販薬は使用せず、耐え難い場合は病院へ
  • 回復するまでの期間は3日以内(ノロウイルスは1週間)で、その間は安静にして過ごす
  • ノロウイルスの場合は感染力が高いので汚物処理は感染予防をしてから行う

牡蠣の食あたりというとノロウイルスが有名かもしれませんが、腸炎ビブリオや貝毒による3種類の原因菌があるとご紹介しました。

現在、牡蠣にあたっている場合、相当お辛いと思いますが、自己判断での服薬は必ず避けてください。

薬を飲まなくてはつらいほどの症状でしたら、近隣の胃腸科を受診ください。(胃腸科がなければ内科へ)

少しでも早く快復されることをお祈り申し上げます。



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