学歴が文系でもIT企業の新卒面接では専門知識は不要!
T.Kさん 女 20代前半
私は、大学では日本文学を専攻していました。
しかし、大学3回生で就活をはじめてから、文学を生かせる企業はほとんど無いことを知り、それならば文学以外で興味のあることにチャレンジしてみたい、と感じるようになり、IT企業のシステムエンジニアを受けることにしたのです。
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■資格や経験の要らないIT企業
IT系ですと、普通は情報系の学校を卒業された方、などやはり経験を重視するところがほとんどです。しかし、調べていくうちに、資格も経験も必要なくやる気がある方に入社して頂きたい、というコンセプトで募集していたとある企業に出会いました。こういうところはやはり人手が不足しすぎているブラックなところなのかな、と思いつつも、下調べを完璧にして、どんな話がきても絶対に答えられる自信をつけて、面接に臨みました。
■戸惑った面接内容
面接をする場所は、実際に社員さんが働いているオフィスの中でした。
真っ白できれいで、活き活きと働いている方が多いなあという印象でした。
そのため、入社したいという意欲が高まってがちがちに緊張してしまい、調べてきたことも頭の中からすっかり抜け落ちたのではないかと思いました。
しかし、実際に面接を受けてみると・・・・・
なんと、システムエンジニアに関する質問は全く来ない!
それどころか、文学部という学歴を見て、文学のことについての説明ばかり求められたのです。
資格や経験不問としている企業が重視するのは、人柄です。
どんなことを勉強し、何を考え、どんなふうに生きてきた人物なのか。それを知ることで自社に合っているかどうかを確認します。
その為、社会人になった今となっては、その企業がIT関連の質問をしてこない意図はよくわかるのですが、あたふたしていた一学生の私にとっては衝撃で、それこそまともな答えは出来ませんでした。
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■どうしてIT企業で文学の知識なのか
まともな答えが出来なかった私は、半ば自暴自棄になりながら最後に、どうして、システムエンジニアに関係のない、文学の質問ばかりされるのかを聞いてみたのです。
するとこんな答えが返ってきました。
たしかにわが社は、IT企業です。パソコンや情報関連の知識は必須です。
けれどもそれは、わが社で教えることが出来ます。
けれども、あなたが大学で学んだ文学の知識は、わが社にはないものです。
例えば顧客が文学を専攻していて、専門的な知識を求めてきたとします。
そうすれば、わが社の社員は大慌てで文学の事を調べださなければなりません。
けれども文学の知識を持った社員がいれば、それだけで対応できるのです。
資格や経験は不問、ということはそういうことです。
ITだけではない、色んな考え方、知識、経験を持った人がみんなで協力して仕事をしていくことで、より良いものが生まれていくと思っています。
■面接で教えられた大事なこと
最終面接まで進みましたが、結果はお祈りという形で終わってしまいました。
しかし、その言葉は今でも心に残っています。
大学でどんなことを勉強していようと、何をしていようと、その経験は、必ずどこかで必要としてくれる人がいる。
無駄なことは何もない。
だから、どんなことでも情熱を持って取り組むべきだ。
そんなふうに思えたのです。
結果的に私は望みどおりの企業に就職することが出来ました。
いまがあるのはその言葉のおかげだと思っています。”
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