幼稚園での七夕イベントのねらいとは?教育者が知っておくこと

幼稚園では年間を通じてたくさんの行事を行います。

これは季節ごとに色々な行事を行うことで季節を感じ、また日本独自の催し物をすることで日本の文化に親しみを持つことができるようになることがねらいの一つです。

また、全員で一つのものに対して協力して作り上げていくことを通じて協調性を養い、達成感を味わうと言った教育も大切になってきます。

今回は幼稚園の若手の先生に年間行事の一つである七夕イベントをどのように教育していくかにあたり、七夕イベントを行うねらいを園児の年齢別に紹介していきます。



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■なぜ七夕のイベントを行うのか?

幼稚園での七夕イベントのねらいとは?教育者が知っておくこと

なぜ七夕のイベントでは短冊を作ってお願い事をするようになったのか、知らない人も多いと思います。

園児たちに細かく説明する必要はないですが、どうして七夕にお願い事をするのか聞かれたときのために、教育者として幼稚園の教員はある程度知っておいた方がいいのではないでしょうか。

七夕はもともと複数の行事からできたお祭りの一つです。

日本の棚機(たなばた)という神事と、中国から来た織姫と彦星の伝説、中国の乞巧奠(きこうでん)という行事が合わさってできたものと言われています。

棚機とは、乙女が着物を織って棚にお供えし、神様にその年の豊作を祈り、禊をする神事のことです。

この行事はお盆の前の7月7日の夜に行うものとされ、そこから七夕をたなばたと読むようになりました。

織姫と彦星の伝説は琴座のベガにあたる織女星が機織りをつかさどる星とされ、鷲座のアルタイルにあたる牽牛星が農業をつかさどる星とされており、7月7日になるとこの2つの星が天の川を挟んでひときわ輝くことから織姫と彦星の伝説が生まれたと言われています。

乞巧奠とは7月7日の織女星からあやかり、織物や裁縫が上手になるように、ひいては芸事や書道の上達、現在に至っては様々な願い事をするようになったとのことです。

■七夕の行事で行うこと

  • 七夕のお話をする
  • 笹に飾りつけをする
  • 短冊に願い事を書く
  • 歌を歌う
  • 天の川、織姫と彦星の星(ベガとアルタイル)の場所を簡単に説明

 
七夕のお話を聞く時や、歌を歌ったりするのは園児全員でできるようにします。

それまでにイベントの準備として飾りや短冊を作るときはクラスごとに行ってもいいでしょう。

七夕は星との関わりがとても強いイベントですので、星に対する興味を持てるように天の川や星座などの紹介を簡単にしてみるのもいいと思います。



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■年少の園児に対する七夕行事のねらい

七夕とは何か、お話に関心を持つようにします。

年少の園児たちに大切なのは七夕が何かを知ることで、季節ごとに様々なイベントを行うことにより季節を感じることができるようにします。

また、簡単な飾りを作ったり短冊に願い事を書いたりして基本的な七夕の催しを学べるようにします。

全員で歌を歌うことで、七夕に親しみを覚えるようにします。

■年中の園児に対する七夕行事のねらい

七夕にどのような催しをするか、行事に関心を持つようにします。

年少の時に学んだ七夕のお話をおさらいし、さらに七夕ではどのようなことをするのかを経験します。

折り紙で様々な飾りを作り、自分で飾り付けができるようにします。

■年長の園児に対する七夕行事のねらい

七夕のお話をもとに星に対して関心を持ち、宇宙にも興味を持つようにします。

織姫と彦星がどの星に例えられているかを知り、天の川や星座に対して興味が持てるように、家族と一緒に夜空を見上げてみることを提案します。

年長の場合はもう七夕のお話も、飾りつけも、歌も慣れていると思うので少し違った角度から七夕を楽しむことを教えるといいでしょう。

■七夕のお話の教訓

園児全員に七夕のお話をすることで、どのような教えがあるのかを伝えるといいと思います。

織姫と彦星のお話は、「仕事をしないと好きな人と離れ離れにされてしまう」「一生懸命働けばまた好きな人に会える」と言うところから、「怠けていると大切なものを失う」「頑張れば願いが叶う」と言ったことを伝えるのがいいのではないでしょうか。



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